SINCE 2006.06.22 〜 BY YOSHIDAGUMI CO. ■ 結露について 住まいの悩み相談等のホームページを拝見していると、結露に関する悩みがかなり多い様 に思わわれます。特に本州の温暖な冬(こちらから見れば)に結露で悩まされているとい うのは信じ難いものがあります。 結露は、水分を含んだ空気が冷やされたとき発現します。逆に言うと、 ?水分を含まない空気が冷やされても結露は発現しません。 ?水分を含んだ空気でも冷やされなければ結露は発現しません。 <冬の結露でお悩みの方へ> 結露は、室内の空気中の水分(水蒸気)が断熱の弱い部分で冷やされることによって発生 します。つまり、空気中の水分量を減らして、断熱の弱い部分を断熱補強すれば結露を抑 えることが出来ます。 ?室内で水分を発生させない。 (室内の湿度を上げない) ?ポータブルの燃焼器具は使用しない。(大量の水分ガスが発生し、人体にも有害) ?外気との換気を促進する。 (冬の外気は、巨大な除湿器です) ?必要以上に室温を上げない。 (外気温との差を少なくする) ?窓などの開口部を断熱補強する。 (アクリル板等を利用し、表面温度を上げる) ?物理的、あるいは機械的に除湿する。(除湿剤、除湿器等を利用する) ※最も効果的な結露解消法は、排湿用の熱交換型の換気扇を取り付けて外気と換気する ことです。(熱交換回収率は70%以上です) ※この方法と、上記?〜?を組み合わせれば、結露はほとんど解消するハズです。 <冬の過乾燥でお悩みの方へ> 過乾燥(異常な低湿度)の場合は、換気過剰の状態か、もしくは室温が高すぎます。 ■ シックハウスについて シックハウス(シックハウス症候群)の原因は多岐にわたっていますが、大きく分けて、 室内環境(温湿度)、あるいはVOC(揮発性有機化合物)に起因するアレルギーが原因 であると言われています。 室内環境に起因するアレルギーは、カビ、ダニ、細菌などの微生物が影響しています。 ? 乳幼児の適正な皮膚表面の湿度は、60%前後 ? ダニが繁殖できる条件は、温度22℃〜30℃、湿度60%〜80% ? カビが繁殖できる条件は、温度25℃前後、湿度70%前後 ※一般的に、湿度が高くなると細菌類の繁殖域、低くなるとウイルス類の繁殖域と言われ ています。人間と違って、これらの微生物は、温度と湿度に非常に敏感で、繁殖出来る温 湿度環境(条件)の許容範囲は、非常に狭いものです。 このことから、望ましい住宅とは、快適な室内環境を実現した結果として、自然に違和感 なく、<室温が16℃〜22℃、湿度は30%〜60%> に維持される住宅です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− VOC(揮発性有機化合物)に起因するアレルギーは、室内(建材、塗料、接着剤、家具 家庭用品、開放型燃焼器具、タバコなど)から発生する揮発性の有機化合物(化学物質) が影響します。室内から発生する化学物質は、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンな ど100種類以上存在していると言われています。 これらの化学物質の発生を防ぐには、発生源を室内に持ち込まないことは当然ですが、発 生源は建築材料以外にもあり、すべての発生源を特定するのは難しいのも現実です。これ らの物質は、長期間に渡って少量ずつ空気中に揮発し続け、ある濃度に達するとアレルギ ー症状を引き起こします。 これらの物質の室内濃度を下げる最も有効な手段は、外気(大気)と「換気」することで す。ただし、この手段が有効となり得るのは、24時間365日連続的に行われているこ とが条件です。何故ならば、これらの物質は連続的に揮発しているからです。 ※VOC(揮発性有機化合物)とは、沸点範囲50〜260℃の有機化合物の総称で、空 気中の濃度が高くなってくると様々な症状のアレルギーを引き起こします。場合によって は命に関わることもあります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■ 情報の氾濫?混乱? 最近本州の巷では、住宅の優劣を「断熱方法」で競い合うような、情報合戦が繰り広げら れているように思われます。 ※住宅の断熱方法は、この地球上では次の3つの方法以外に選択肢は有り得ません。 ?内(側)断熱 ?外(側)断熱 ?充填断熱(填め込み断熱) 例えば、?がダメだから?or?、?がダメだから?or?、?がダメだから?or?、... と言っているようなものです。 住宅の優劣は、「断熱方法」だけで決まるほど単純なものではありません。 「断熱方法」は、住宅を構成する重要な要素の内の1つにすぎないのです。 どの断熱方法にも一長一短があります。ごく当たり前のことですが、どの断熱方法を採用 するにしてもその特性を良く理解して、長所を生かし短所をカバーする知識と技術を持っ ているのが「プロ」というものです。 住宅の優劣は断熱方法や工法で決まるのではなく、施工の内容、結果で決まるものです。 プロは、中途半端な理論や知識で素人を混乱させてはいけません。 < 最近の風潮に一言...でした > −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ※ただいま超多忙のため、HP更新を休止しております。 ■ 雪処理について ■ 暖炉のはなし ■ 薪ストーブのはなし ■ 豊かな暮らしって? ■ 暑さと寒さ、どっち? ■ 東京発 ■ 東京発−2 |