■ 住まいの本質

 
 
  ■ 快適な室温
   熱は次の3通りの原理で、温度の高い方から低い方へ移動します。
    @物質(固体)を媒体として伝わる熱伝導
    A空気、水などの流体の対流によって搬送される熱対流
    B光波のように熱線として伝わる輻射(放射)伝播


    人体の熱収支
   人体は、体温を+36.5℃に維持するために、@〜B の原理で、周囲と熱のやり取りをし
   て熱収支のバランスを取っています。

   ◇寒さ(暑さ)を感じるのは、熱収支のバランスが取れていない状態が長時間続いているか、
    又はその状態が急激に起きたときです。
   ◇涼しさ(暖かさ)を感じるのは、熱収支のバランスが一時的に少し改善したときです。
   ◇寒さも暑さも感じないのは、熱収支のバランスが取れている状態が長時間続いているとき
    です。


    室内の熱収支
   外気温(地表面の空気温度)は、地球が宇宙空間との間で熱のやり取りをしている結果です。
   室温は、室内と外気温(地球の熱容量)との間で熱のやり取りをしている結果です。
   つまり、室温をコントロールするということは、外気温との熱のやり取りのバランスをコン
   トロールするということになります。

   間違っても、暖房(冷房)設備で力任せに外気温とバランスを取る道を選択してはいけませ
   ん。何故なら、外気温は、とてつもなく大きな熱容量の天体同士が、宇宙レベルで熱をやり
   取りしている結果なのですから ・・・

   一般的に、高気密・高断熱とされている住宅の「快適な室温」は、冬期では+18〜23℃、
   夏期では +20〜25℃ と言われています。

   別な表現をすると、住宅内のどこにいても寒さを感じることなく、住宅内のどこにいても暑
   さを感じることなく生活することができる性能と設備を備えている住宅が快適な室内環境を
   実現出来るのであって、「快適な室温」 は、その結果にすぎないのです。

   同じ様に、暖冷房に消費するエネルギーが少ない住宅が質の高い住宅なのではありません。
   快適な室内環境が実現維持された結果、暖冷房に消費するエネルギーが少なくなる住宅が質
   の高い住宅なのです。